不登校経験者・山本龍仁郎さんが通っていた中学校では、厳しい校則があった。校則が原因となり不登校になったという山本さんに、校則への違和感について、書いてもらった。
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私は中学生のころ、校則が原因で学校へ行かない時期がありました。
というのも、私が在籍していた兵庫県のある中学では、校則をやぶると全校集会で、全生徒がいるなか「校則をやぶってしまい、風紀を乱してしまってすみませんでした。明日から直してきます」と謝罪し、さらに友人や後輩、全員の視線が向けられた状況で、生徒指導の先生に怒鳴られるという、悪夢のような指導が定期的に行なわれていたからです。
それは多感な時期の私にはとても耐えられるものではありませんでした。
私の中学の場合、頭髪が1ミリでも目や耳、襟にかかると校則違反とされることが多かったと思います。
そして何よりも怖かったのは、生徒を点検するのが先生ではなく、各クラスに1人決められた「美化委員」だということでした。しかも私のクラスの美化委員は仲のよい友人でした。
ある日の全校集会のこと。私はちょっとした校則違反をしていました。体育館ではクラスごとに整列させられ、美化委員が前から1人ずつ点検をしていきます。
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