今回執筆したのは、池知未佑さん。中学1年のときに1カ月ほど学校へ行けなくなった池知さんに、「当事者」という言葉について思うことを書いていただいた。
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「当事者」ってなんだ?
私は『不登校新聞』を読むようになってから「当事者」という言葉を初めて知った。
私は不登校をしていたから「不登校当事者」なのだろう。でもこの言葉が、どうもしっくりこないのだ。
「子ども若者編集会議」などの不登校の人が集まる場所で、参加者の不登校経験を聞くと、みんな不登校・ひきこもり期間が長い。
「小6から中3まで学校へは1回も行っていない」とか、「8歳から断続的に20代中盤までひきこもっていた」など。
私はと言えば、不登校だったのは1カ月間だけ。中学1年で学校へ行けなくなり、そのあいだは家にいたり、父の仕事場に行ったりしていた。
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