不登校新聞

546号 2021/1/15

「信号待ちの間に車から逃げた」11歳が語った自分の不登校

2021年01月15日 12:29 by koguma
2021年01月15日 12:29 by koguma

 2020年11月23日に開催されたオンラインシンポジウムの講演抄録を掲載する。主催は「フリースクールネモ」。小学生と中学生の子どもが自身の不登校やフリースクールに来てからのことなどを語った。

*  *  *

 小学5年生のはるとです。11歳です。「ネモ」には2020年の8月から通っています。

 僕は小学3年生の終わりごろから本格的に学校へ行かなくなりました。きっかけはいじめです。1年生のころから悪口を言われたり、ボールを投げつけられたり、ずっといじめられていて、学校が怖いという気持ちがどんどん大きくなってしまいました。それだけじゃなくて、自分以外の人がいじめられているのを見ているのもつらかったです。いじめられるつらさはすごくわかるから。

 学校へ行かなくなってからの1年間は、家でゲームづくし(笑)。

 赤ちゃんのイヤイヤ期のように、外へ出ることも拒否して、家にひきこもっていました。

 そんな僕のことを親はいつも心配してくれました。気持ちがモヤモヤして、自分ではどうにもならなくなってしまって暴れちゃうこともあったけど、親はとにかく「大丈夫だよ」「大丈夫だから」と言って慰めてくれました。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「親子関係は?元気になったきっかけは?」3人の経験者が語る私の不登校とその後

625号 2024/5/1

「40代で人生2度目のひきこもり」ひきこもり経験者が語るふたたび動き出すまでの出来事と気持ち

624号 2024/4/15

「30歳を目前に焦っていた」就活失敗を機に大学生でひきこもった私が再び動き出すまでに取り組んだこと

623号 2024/4/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…