教師の子どもに不登校が多いといわれる。両親ともに教師のわが娘は現在23歳、花の独身(彼氏一人)。御多分に漏れず、保育園時代から登園拒否・登校拒否をくり返してきた。高校卒業後、娘の選んだ道は保育専門学校。保育士への道だった。
「大きくなったら先生になるんだ」と、ずっと前から決めていたそうだ。 しかし、本当は「なるんだ」ではなく、「ならなきゃいけないんだ」というプレッシャーを自分自身にかけ続けてきたようだ。親の期待感を感じ取っていたのだろう。なんと優しき娘であろうか。
専門学校の2年生になった初めのころ、「娘さんが、いま保健室で休んでいますが、学校に迎えにきていただけますか。体調が悪いようです」。学校からの突然の電話。すぐに迎えに行った。「どうした?」と帰りの車の中で聞くと、「息が苦しかった。まだ心臓がバクバクしている。死んじゃうかと思った」という。
突然のパニック症状。この日をきっかけに娘は登校できなくなり、専門学校入学後1年あまりで退学することになった。そしてひきこもった。
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