不登校新聞

414号 2015/7/15

“私の母”という呪縛 漫画家、田房永子

2015年07月21日 10:52 by motegiryoga



 今回のインタビューは漫画家・田房永子さん。母親との関係で苦しんだ実体験を描いた『母がしんどい』などの作品は、子ども若者編集部でも話題になった。母娘関係をどう考えたらいいのか、お話をうかがった。(写真撮影 矢部朱希子)

――田房さん自身はお母さんとの関係はどうだったのでしょうか?
 私が母のことをつねに警戒しているという関係だったと思います。
 
 学校の自己紹介で「尊敬する人は母」と書いている人がいることにビックリして悩んでました。「私はどうして母を尊敬できないんだろう?」って。成人してからは、何をしでかすか分からない人だと、ハッキリ思うようになりました。


(C)『母がしんどい』(中経出版)
 
――具体的には?
 習い事も受験も母が決めました。服も母が選んだものしか着られなくて。納得できる説明は一切なし。
 一番イヤだったのは高校生のころ、校内の有志参加の旅行に行くと友だちと決めたのに無理矢理やめさせられたことですね。友だちが旅行の話をしているのを横で聞いているのがつらかったですよ(笑)。
 
 父は「われ関せず」でした。私と母がケンカしたときは自室から出てこない。
 
 20代になって家を出てからも頭のなかではいつも無意識に母のことを考えていました。外からはふつうに見えても、脳内は母に侵略されていましたね。

 

私の転機

 
――転機になったのは?
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

『どうか生きてください』樹木希林が亡くなる直前、娘につぶやいた9月1日への思い

512号 2019/8/15

元ひきこもりの問い「生きることはなぜ苦しいの?」小島慶子の答えは

511号 2019/8/1

「理由はとくにないみたい」漫画家が語った私と娘の不登校

506号 2019/5/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

512号 2019/8/15

樹木希林さんの娘・内田也哉子さんと本紙編集長の対談。亡くなる前につぶやいた...

511号 2019/8/1

今も母親との関係に悩みを抱える元アナウンサー・小島慶子さん。同様の悩みを持...

510号 2019/7/15

参議院議員通常選挙に際し、『不登校新聞』では各政党に不登校に関する現状認識...