不登校新聞

344号(2012.8.15)

不登校の歴史 第344回

2013年08月19日 12:18 by kito-shin
2013年08月19日 12:18 by kito-shin



休みをすすめる学校 

 「いじめ自殺」について、四半世紀前から一貫して私たちが提案してきたことは、「学校を休む」「学校へ行かない」ということだった。それがなかなかできない。「子どもは学校へ行くもの」という社会通念と、「毎日きちんと登校してくれないと困るし不安だ」という親の思い、「欠席が多い子どもは問題があるこども」という学校の認識が、十重二十重に子どもを取りまいているのだから無理もない。


 社会通念と親の学校信仰は、本紙でくりかえし述べられてきているので、ここでは学校の「休み」について取りあげたい。

 学校関係者にとって、「子どもが休むということ」は、なぜかくも認めがたいのか。

 先に整理しておくと、日本政府が批准している「国連子どもの権利条約」には、休息の権利がはっきり謳われている。また、憲法や教育基本法の位置づけでも、小中学校教育は子どもにとって権利であって義務ではない。
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