体育祭シーズンを迎えるなか、組体操における「人間ピラミッド」がテレビなどで大きく取り上げられました。かねてより、この問題に警鐘を鳴らしていたのが、教育社会学者の内田良さん。本書の特徴は、徹底したエビデンス(科学的根拠)を軸に、「リスク」という視点から、学校の教育活動における問題の検証に取り組んでいる点にあります。
 
 たとえば、近年の傾向として、人間ピラミッドは巨大化・高層化が進んでいます。その現状について、いくつかの問題点を指摘しています。まずは、子どもの身体の安全です。10段ピラミッドの場合、下段の子どもにかかる負荷は最大で200キロを超えると試算しています。上段の子どもも落下やそれに伴う骨折などの危険性をつねにはらんでいます。
 
 また、法律的に見るとどうでしょう。


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