不登校新聞

298号(2010.9.15)

親シンポジウム「命あるものとして」

2013年12月17日 16:21 by kito-shin
2013年12月17日 16:21 by kito-shin


 長男が中学2年生で不登校になったとき、福島県にある親の会「ほんとの空くらぶ」と出会えたことは、母子家庭で不安だった私にとって非常に大きな出来事でした。「やっと本音で話し合える仲間がみつかった」と、心の底から安堵しました。その後、次女も中学2年生で不登校となりましたが、長男のときとはちがって力まない関係をつくることができたのも、親の会の存在が大きかったと思います。

 現在、27歳になる長男はひきこもっていますが、最近不登校当初のことをおたがいに淡々と語ったことがありました。こうした対等な会話が長男とできるようになったことはとてもうれしいことでした。じつは私自身、両親の過大な期待から不登校をしていたことがあるんです。両親とうまくいかず、うらみに近い感情を抱いていたこともありました。ただそれが長男と向かい合うなかで、徐々に解放されていったんです。

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