不登校新聞

409号 2015/5/1

ニュース解説「不登校をめぐる3本の動き」

2016年07月21日 12:47 by shiko
2016年07月21日 12:47 by shiko


 現在、行政と国会において不登校、フリースクールをとりまく3つの動きが出てきています。
 
 まずは不登校政策全般を検討する「不登校に関する調査協力者会議」(文科省)。協力者会議が発足したのはこれで3回目(89年、02年)。文科省が行なってきた旧来の流れを汲んでいるため、現在、開かれている協力者会議でも、「不登校の未然防止」や「適応指導教室の整備」など、これまでの路線の強化・拡充を検討しています。
 
 もうひとつが「フリースクール等に関する検討会議」です。不登校の子の居場所として、日本にフリースクールが誕生したのが1980年代。いままで国レベルで支援はありませんでした(委託調査費のぞく)。しかし、昨年、「教育再生実行会議」の提言、安倍首相、下村文科大臣がフリースクールを視察。二人とも「支援を検討する」と明言しました。そこで発足したのが検討会議です。検討する内容は、フリースクール等の位置づけや公費支援のあり方など。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

教育機会確保法の現在地、学校外の居場所で起きている変化

534号 2020/7/15

フリースクールの適正評価とは、東京学芸大学研究班が示した提言

527号 2020/4/1

「多様法のこれから」を議論 不登校の歴史vol.511

511号 2019/8/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…