不登校新聞

397号 2014/11/1

第397回 『Fonte』300号発行

2014年10月30日 14:59 by kito-shin
2014年10月30日 14:59 by kito-shin


連載「不登校の歴史」


 格差社会の広がりのなかで中弁連が「子どもの学びの平等を求める決議」を出した2010年10月15日は、本紙が300号を発行した記念すべき日でもあった。
 
 しだいに活字離れする日本社会にあって、月2回刊のタブロイド版8ページの、吹けば飛ぶような新聞が、一度の欠号も遅延もなく、300回発行できたことは、ひとえに読者とたくさんの人の協力と応援のおかげである。
 
 ささやかではあるが、わが国唯一の、不登校・ひきこもり専門紙として、ここまで当事者の側に立った、当事者の声を発信しているミニコミはほかにないだろう、という誇りを持っている。
 
 とくに元気なのは子ども若者編集部である。10代後半から20代にかけて、不登校、ひきこもり当事者が集まっているが、自分たちの企画記事とインタビューがおもしろい。
 
 300号では漫画家の西原理恵子さんのインタビューと俳優、作家のリリー・フランキーさんのインタビューに成功している。どちらも子ども若者編集部企画である。
 
 「不登校については、どう思われていますか」という編集部からの質問に、西原さんは「なんでみんなは学校に行ってるのかな~、って不思議なんです」「横から『こうあるべき』ということを言ってくる人と言い争っても不毛ですよ、もう、そういう文化を持っている人ですから」と答えている。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

第18回 寝屋川教師刺殺事件【下】

232号(2007.12.15)

最終回 家庭内暴力とは何か【下】

232号(2007.12.15)

第232回 不登校と医療

232号(2007.12.15)

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

625号 2024/5/1

「つらいときは1日ずつ生きればいい」。実業家としてマネジメントやコンサルタント…

624号 2024/4/15

タレント・インフルエンサーとしてメディアやSNSを通して、多くの若者たちの悩み…

623号 2024/4/1

就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…