東京都板橋区の建設会社社員寮で昨年6月、管理人だった両親を殺害したとして、殺人罪などに問われた長男(当時15歳)の判決公判が、12月1日東京地裁(栃木力裁判長)で開かれた。栃木力裁判長は「犯行は、計画的であり、冷酷かつ残忍であって、はなはだ悪質というほかなく、本人の内省もいまだ深まっているとは言えず、最大限考慮しても、刑事処分を持って望むのが相当」と述べ、無期懲役を選択した上で、少年法51条を適用し懲役14年(求刑懲役15年)を言い渡した。原告側は控訴を検討している。01年の改正少年法施行以降、犯行時16歳未満に対する殺人罪での初めての判決となった。
判決によると、少年は昨年6月20日早朝、就寝中の父親(当時44歳)の頭を鉄アレイで殴るなどして殺害。母親(当時42歳)も包丁で刺殺した。その後、室内にガスを充満させ、スプレー缶をのせた電気コンロにタイマーをつなぎ、同日夕方、管理人室を爆発させた。長男は97年ごろから、父親に言われて寮の掃除などを手伝うようになり、次第に仕事量も増え、父親への不満を募らせていた。長男と父親が口論になると、父親は「おまえはバカだ」と言ったり、たびたびゲーム機を壊したりした。
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