不登校新聞

459号 2017/6/1

将来の夢は映画監督~わが子は家庭で育っています

2017年05月29日 17:20 by kito-shin


 私には17歳の息子と13歳の娘がいて、2人とも家庭をベースに育っています。 息子が学校に行きしぶるようになったのは、小学2年生の6月でした。とくにきっかけはなかったんですが、朝はトイレにこもって出てこなかったり、リビングのテーブルの下にうずくまっていることもありました。担任に相談すると、スクールカウンセラーを紹介されました。じつは、この方との出会いが、わが家の「ホームエデュケーション」の始まりでした。

 私も夫も学校が大好きな子どもだったので、「学校に行きたくない」という息子の気持ちを受けいれるのに時間がかかりました。「学校に行ってこそ味わえる楽しみがあるんじゃないか」って、つい考えてしまうからです。

 そんなことをカウンセラーと話しているうち、ふと気づいたんです。学校に行くことがそもそもゴールなのかなって。

 私の疑問にカウンセラーは「学校に行くとか行かないとか、どっちでもいいんです。それより『学校に行きたくない』という気持ちを素直に言えなかったり、言うことをあきらめたりして、心の中にしこりを持ったまま大人になるほうがよっぽど問題です。勉強だって塾や通信教育もあるし、フリースクールだってある。もちろん、家庭だけでも、じゅうぶん育ちますよ」と答えてくれました。目から鱗が落ちるというのはまさにこのことで、とくに「家庭だけでも育つ」というのは、私にとって衝撃的でした。

私は"いい親”そう思ってた


 小学3年生になった息子がある日、「今日は自由だなー」って、つぶやいたことがあるんです。親としては、ちょっとショックでした。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「ひきこもることを恐れなくていい」20年以上ひきこもりと向き合って

511号 2019/8/1

「モヤモヤする気持ちが軽くなった」不登校の親の会は私の気持ちが落ち着く場

507号 2019/6/1

「カウンセリング辞めました」親子で違和感を抱えた半年間

507号 2019/6/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

514号 2019/9/15

不登校の子どもの多くは、学校へ行かない自分を責め、そのつらい気持ちと毎日向...

513号 2019/9/1

不登校経験者10名でタレント・歌手の中川翔子さんにインタビューを行なった。...

512号 2019/8/15

樹木希林さんの娘・内田也哉子さんと本紙編集長の対談。亡くなる前につぶやいた...