連載「ただいま別室登校中!」vol.4
小学3年生の1学期の話です。
7月の初旬、クラスのみんなで七夕飾りをつくり、短冊に願いごとを書くという行事がありました。それは授業参観のときに教室の前に飾られ、親や先生が見ることのできるものでした。
ほかの生徒は、どんな願いを書こうかとワクワクしています。「サッカー選手になりたい」「このゲームがほしい」「100歳まで生きたい」などなど、将来の夢やほしいものを綴っている生徒が多いようでした。
そのなかで私は「死刑がこの世界からなくなりますように」と書いたのです。テレビで死刑決定のニュースが流れると、涙を流していたほどイヤでしたから。
たとえ、その人が殺人犯であっても、死刑は人の命を奪うことになるので、私はとにかくきらいだったのです。クラスメイトは「なんでそんなことを書くの?」とあきれたように言ってきます。
七夕のお願いは担任が検査
願いごとを書いた短冊は、飾られる前に先生がチェックをします。
読者コメント
iwanorinori
読者のみ これは検査というより検閲ではないでしょうか。 この先生は...
kyoko2shi
読者のみ 社会のことをよく考えていることが表れた素晴らしい願い事を却...