不登校新聞

474号 2018/1/15

「七夕のお願い」を検査する先生と お願いを却下された小3の私

2018年01月12日 15:04 by kito-shin
2018年01月12日 15:04 by kito-shin

連載「ただいま別室登校中!」vol.4

 小学3年生の1学期の話です。

 7月の初旬、クラスのみんなで七夕飾りをつくり、短冊に願いごとを書くという行事がありました。それは授業参観のときに教室の前に飾られ、親や先生が見ることのできるものでした。

 ほかの生徒は、どんな願いを書こうかとワクワクしています。「サッカー選手になりたい」「このゲームがほしい」「100歳まで生きたい」などなど、将来の夢やほしいものを綴っている生徒が多いようでした。

 そのなかで私は「死刑がこの世界からなくなりますように」と書いたのです。テレビで死刑決定のニュースが流れると、涙を流していたほどイヤでしたから。

 たとえ、その人が殺人犯であっても、死刑は人の命を奪うことになるので、私はとにかくきらいだったのです。クラスメイトは「なんでそんなことを書くの?」とあきれたように言ってきます。

七夕のお願いは担任が検査

 願いごとを書いた短冊は、飾られる前に先生がチェックをします。

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