不登校新聞

485号 2018/7/1

わが子を信じて待つ~“待つ”の意味をまちがえていませんか?

2018年06月29日 10:31 by shiko



 2018年5月27日、東京都大田区にて、『不登校新聞』創刊20年記念集会を開催した。今号では、記念集会のプログラムのなかから、本紙表理事の多田元による講演会の抄録を掲載する。

* * * * *

 『不登校新聞』20周年というのは、なかなかすごいことだと思います。

 私の長男は中学時代に不登校をしましたが、本紙創刊時から名古屋支局のボランティアスタッフで勤続20年です。支局だよりや、ひといきの欄を担当しています。長男は小学校時代にいじめで傷つき、中学時代に不登校で、押し入れにとじこもった時期もあって親子で苦しみました。

 その苦しんだ時期に、私は長男を通して子どもの問題に目を開かれて、子どもを支援する弁護士になろうと考えたのです。それまで19年あまり勤めた裁判官を辞めたら、自分の世界が広がって、すばらしい仲間や尊敬できる人たちと出会うことができましたから、毎日がつらい時期を生き抜いた長男に教えられ、助けられたと思っています。

 いま、長男は多田法律事務所の事務局長で、私を含めた子どものパートナーになる3人の弁護士を束ねています。

 二男は小学校時代、学校大好き、漫画大好きの子どもでしたが、愛知県の中学校で体罰が横行して「この学校ヘンだ、漫画を描くのが忙しいから学校に行くヒマはない」とか言って行かなくなりました。

 「ろくろーぶな」のペンネームで、本紙創刊号から「森の喫茶店」の4コマ漫画を1回の休みもなく連載して、20周年記念号には「漫画と新聞、どっちが先に終わるかなと思いつつ描いているうちに20年」などと書いています。

引き出し屋とは

 私が話すテーマは「こもることの意味について」です。最近、不登校は国も認めるようになって「不登校はいいけれど、ひきこもりになるとだめだから不安」ということで、最近、また、各地に子どもの「ひきこもり」に困っている親を助けますという、いわゆる「引き出し屋」が親からお金をとって、子どもを拉致するという問題がふたたび表面化しています。

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