学習指導要領に初めて「不登校は問題行動ではない」と書かれた2017年春、東京シューレ葛飾中学校は、開校10周年を迎えた。
東京シューレ葛飾中学校は、教育特区を活用し、葛飾区から廃校を借り、学習指導要領どおりでなく子どもに合わせたユニークな教育課程を持ち、学校枠だが中身はフリースクールの子ども中心の考え方で実践している。
入学要件が「不登校」という縛りがあるのだが、不登校支援のための私立中学なので、今はやむを得ない。
やってみると、それが意外とよかったのは、入学選考のとき、入学要件を確認すると、どなたもニコニコして「はい、バッチリです。うちは3年も学校へ行っていませんから」とうれしそうな答えが返ってくる。これはいい。
また、おたがい不登校を経験しているから気持ちの通じ合う面もあり、「ようこそ先輩」など卒業生に話を聞く時間も、ずっと学校へ通った子と不登校の子とまじっているとやりにくかったことだろう。
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