連載「不登校の歴史」


 本紙が、2010年10月15日、無事300号を迎えた。これは感慨深かった。タブロイド版8ページ、月2回刊のささやかと言えばささやかなメディアである。300号と言えば150カ月、12年半続いたということになる。何より読者のみなさんと、応援してくださったみなさんの賜物だった。また、薄給のなか、若い職員たちと子ども若者編集部の20名くらいの不登校・ひきこもり当事者の力によることも大きい。
 
 本紙の創刊は、1998年5月1日である。きっかけは前年の秋、学校が始まる9月初め、子どもの自殺と放火事件が相次いだことから、不登校側だけがつながるだけでなく、「学校を休むことができる」とか「成長にはいろいろな道がある」とかを多くの子どもや大人に知らせる必要を感じたことだ。筆者は、名古屋の多田元弁護士(現不登校新聞社理事)と、大阪の親の会代表の山田潤氏に会いに行き、また全国ネットの各会世話人にも協力いただいて、日本唯一の不登校・ひきこもりに関する専門紙で、市民がつくる読者参加型のメディアが誕生したのだった。NPO法を視野に入れての設立だったこともあり、全国不登校新聞社はNPO初の新聞社となったのであった。
 
 300号は記念増大号となっており、12ページ立てである。
 
 巻頭インタビューは、漫画家の西原理恵子さんが登場。「学校に行かない人が、学校に行きたい人と争っていてもしょうがない。学校が何より大事と思っている人は、もうそういう文化を持っている人ですから。それより、行かない人たちどうしで力を持つのが一番じゃないか」などの話がおもしろい。


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