不登校新聞

464号 2017/8/15

NOが自己をつくる「人は外骨格」説

2017年08月10日 13:27 by kito-shin



連載「仮説なんですが…」vol.5

外側のかたいカラで体を支える構造を「外骨格」という。人は脊椎動物だが、心は外骨格でできている。昆虫や甲殻類はクチクラ、キチン質で体をおおう。人間は「イヤだ」という感覚で自己をおおう。

 自己とは嫌いなものから成る。自分と周囲を分かつのがアイデンティティーなら、その境界線は「ここから先は侵入させない/させたくない」という意識だろう。嫌いなもの、受けいれがたいものが自分の輪郭をつくる。

人の心にあるのは芯ではなくカラ

人は好きなものを語っているようでじつは嫌いなものの話をしている。「ゲームが好き、でもRPGは苦手」「ポケモンが好き、でも最近のは見てない」。赤ん坊が最初に見せるしぐさが「いやいや」なのも、反抗期が何度も訪れるのも、拒否が自我の骨格だからだ。「芯がない」などと言うが、人にあるのは芯じゃない。カラだ。

 いちいち「イヤだ」と伝えるのはめんどうだ。言われた側も厄介に思う。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

子どもが乱発する無愛想な返事、もしかして理由があるのでは

509号 2019/7/1

ひきこもりは自己治療説【仮説なんですが】

507号 2019/6/1

「不登校を抜けるきっかけ」親の提案が子どもにウケない理由

505号 2019/5/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

538号 2020/9/15

戦後から現代へ、歌い手として生き抜いてきた加藤さんにお話をうかがった。

537号 2020/9/1

「ドアの向こうで息子が死んでいたらどうしよう」と不安に思う日もあったという...

536号 2020/8/15

「勉強の遅れ」を心配する声がたくさんの保護者から聞くようになりました。いま...