不登校新聞

476号 2018/2/15

公的機関における支援 不登校の歴史vol.476

2018年02月13日 12:17 by kito-shin
2018年02月13日 12:17 by kito-shin



 「フリースクール等に関する検討会議」の第2回は、2015年2月27日に開催され、学校以外の学び・育ちのうち、公的機関の取り組みが紹介された。福岡・京都の実践につづき、長野県辰野町から中間教室「わたげ」(適応指導教室)についての発表があった。

 ここは、町立図書館の2階会議室を活用し、午前9時から午後5時開室、希望があれば町外からも受けいれる方針を持っていた。

 教室の役割として、安心してすごせる空間でありたい、巣立った子どもにとっても相談場所、ほっとできる場所でもありたい。しかし、切れがちな学校とのつながりは切れないようにしたい、という考えでやっていて、卒業後も絆が強いらしく「集まり会」を開いているという。

 町全体で小中6校の全不登校数が10名という小規模地域の取り組み事例だった。個別学習エリアや余暇エリアも手づくりで臨機応変に変更でき、子どものオーダーメイドで行なうなど、あたたかみが感じられた。

 つぎに、仙台市適応指導センター「児遊の杜」「杜のひろば」の活動が発表された。児童生徒数は2013年度でいうと小中あわせて182人という大規模な取り組みで、市の不登校対策事業として行なっているものだった。

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