不登校新聞

476号 2018/2/15

完璧な親なんてどこにもいないから「親を殺し」て旅に出よう説

2018年02月13日 16:11 by kito-shin



連載「仮説なんですが…」vol.16

 今ボクは、まさに「親殺し」のまっただなかにいます。

 「親殺し」と聞くと物騒に思われるかもしれませんが、それは物理的な殺人ではなく、心理学において親の支配体制から逃れ、自立していくことを指しています。

 ボクは幼少期より父親から精神的虐待を受けて育ち、強烈な自己否定感に苛まれながら生きてきました。「自分は幸せになってはいけない人間」「笑ってはいけない人間」という意識を植えつけられ、何をしても満足感が得られず、社会を、笑っている者を、幸せな者を、そして自分を嫌悪する日々でした。愛する人に出会っても、愛し方がわからず、気がつくと自分が父親にされてきたことを相手にしてしまう、そんな虐待の負の連鎖にも悩まされ、苦しみからはけっして逃れることができません。

 父親からの支配は、父が亡くなった後も続いていきました。

 そんなボクの転機となった出来事は、あの東日本大震災と福島第一原発の事故でした。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

子どもが乱発する無愛想な返事、もしかして理由があるのでは

509号 2019/7/1

ひきこもりは自己治療説【仮説なんですが】

507号 2019/6/1

「不登校を抜けるきっかけ」親の提案が子どもにウケない理由

505号 2019/5/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

516号 2019/10/15

NGO「ピースボート」のスタッフで、不登校経験者でもある堀口恵さん。「中学...

515号 2019/10/1

不登校の子とともに25年間、歩んでこられた「フリースペース コスモ」の佐藤...

514号 2019/9/15

不登校の子どもの多くは、学校へ行かない自分を責め、そのつらい気持ちと毎日向...