不登校新聞

565号 2021/11/1

不登校の原因、本人と学校で回答に差がある現状を問い直したい

2021年11月03日 15:55 by shiko

 私は現在、大学院で教育学を学んでいる。先日、受講した「教員・心理職を目指す学生向けの授業」でスクールソーシャルワークの必要性が話されていた。「なるほどね」と聞いていると講師が急に不登校について語り出した。

 文部科学省の調査(※)をもとにした講師自作のグラフを提示し、講師は話を続けたのだが、私はイヤな予感がしていた。講師が用いた文科省の調査は専門家から問題視されていた調査だからだ。この文科省の調査は、学校の「担任」をおもな回答対象者にしているもので、不登校の理由などが「実情と大きく食いちがう」と指摘されている。案の定、講師は自作のグラフを指しながら「不登校の原因のなかでもっとも多いのは本人の『無気力・不安』であり、次いで『親子関係』である」と強調した。そして「不登校のほとんどは本人に問題があり、家庭環境に問題がある。現代ではその傾向が強まっているので、スクールソーシャルワークが必要である」とつなげていた。スクールソーシャルワークの必要性には疑問を持たないが、その理論構成には違和感がある。

 授業終了後「何か違和感を覚えなかったか?」と私はほかの受講生に質問してみた。

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