●宿題が手につかず夏休み明けから不登校に
夏休み明けとは不登校の当事者にとってどんなものなのだろうか。渡邉昌樹さん(19歳)は小学5年生の夏休み明けから不登校。夏休み中はまったく宿題が手につかず、夏休み明けから体調不良も重なり不登校になった。
「宿題ができていない」「体調不調になる」というのは、不登校が始まるサインとしてもっとも一般的なもの。たんなる体調不良、学業不振、怠けではなく、背景には子どもの言葉にならない思いや苦しさが秘められていることが多い。渡邉さんの話はその象徴的なもの。過去には、小6女児が「宿題ができていないから学校に行けない」と家族に話し、その後、マンションから飛び降りて重体に陥ったというニュースもあった(2012年9月3日/熊本県)


◎島夢美さん
島夢美さんも2学期初日(9月2日)からの不登校。島さんは、いじめ、家庭不和などが重なり不登校に。直接のきっかけは「友人関係」だったが、親、学校、カウンセラー、ソーシャルワーカーといった「周囲の大人に話をしても、誰も苦しさに共感してくれなかった」ことがより苦しかったと言う。
このほか、夏休み入に1学期から苦しかった話を親に打ち明けた村主美佳さん、小学校1年生の夏休み明けから不登校が始まった下村功さん、中学受験を機に小学校6年生の夏休み明けから不登校になった小西菜月さんの話は過去に『不登校新聞』でも取り上げてきた

◎小西菜月さん
●親から見た夏休み明けの不登校
不登校を始めた日のことを「覚えていない」という当事者も多い。精神が混乱状態にあり、一種のPTSD状態になることもあるからだ。一方、親は当時の記憶を克明に覚えている者が多い。本紙でも不登校の親には何度も取材を重ねてきた。
●夏休み明けから不登校になったらどうすれば?
夏休み明けから不登校になったらどうすればいいのか。これについては、30年以上、不登校の相談に乗ってきた本紙理事は「必要な充電期間」として親や周囲が受け入れる必要があるという。詳細は下記の「不登校Q&A 2学期からは行くって言ったのに」を参照に。
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