私は中学に入学してすぐにいじめを受けました。最初は誰にも言えなくて戸惑うばかり。義務教育をちゃんと理解せず、行きたくないけど、行かなきゃいけないって思って行っていました。
すごくつらくて、制服が鎧のように重くて、校門に入ることがとてもつらかったのは今でも覚えています。
いじめの事実
母に伝えたら
そんな中、朝「お腹が痛い」って言って、休んだのに、すぐに元気になった私を見た、母が私に「どうしたの?学校でなにかあったの?」といってくれたのです。ふつうなら「そんなに元気なら学校に行けるじゃん」と言うでしょう。だからでしょうか、私は母にいじめを受けている事を伝える事が出来ました。
その後、当時の担任の先生は何度か学校に戻れるチャンスを与えてくれて、何度もいじめの事実を伝え、その度に先生がいじめしていた相手に話し合いをしてくれました。でも、その度新たないじめが生まれ、その度に学校に、友人に、先生に、まわりに、不信感が生まれました。そして、行かなくなる度に、母以外の家族に行かないことを責められたのはとてもつらかったです。
最後に学校に行ったのは個別で受けたテスト日でした。心臓がバクバクして、学校の雰囲気がすごくつらくて、「このまま飛び出して自殺をしよう、そしたら楽になるのに」って思ったとき「私は学校に行ってはいけない、このままだと死んじゃう」って思い、学校に行かなくなりました。行かない宣言を「大丈夫だよ、そんなにつらいなら行かなくていいじゃん」と言ってくれた母には感謝しています。
もし、生き続けていたら
私は"自殺”を選んだかも
もし、私が誰にも言えなかったら。母が「学校に行きなさい、頑張りなさい」と言い続け、母の言う通りに学校に行き続けていたら。そして、「行かない」って言ったとき、母に反対されたとしたら……。
始業式の9月1日、当時の私はきっと「自殺」を選んだと思います。誰にも言えないということは、それほどつらいことなのです。
まわりの人へ
学校に行きたくないきっかけも、重さも、まわりから見たら「そんなことで?」って思うかもしれません。
でも、私にとって、今無理して学校に行ってる人にとって、学校に行かなくなった人にとっても、どんな人にとっても、その人はその人の重さがあり、それが重要であることを忘れてほしくはありません。
身近で見ている人はその人の変化に気づいて欲しいです。きっとどこかでSOSを出していると思います。そんなときは、ぜひ、行かないことを認めて欲しいです。行かなくていいよって心から思ってください。お願いします。
今辛くなっている人へ
つらいよね、言えなくて。また、学校に戻ることを考えたら、きっと夜も寝れなくて、どうしたらいいのか、分からなくて、「自殺」がよぎるのかもね。「自殺」の理由を話したり行きたくないって言う勇気はとてつもなく勇気がいることだと思います。
でも。私はあのとき、「自殺」しなくてよかったって思える。「死にたい」って伝えて、いじめを受けているって伝えてよかった。
行かなくなってからも、理解されないこともあったけど、楽しいことのほうが多い。今はたくさんの人が私を支えてくれた。本当に楽しいことばかりです。死ぬ前に一度、ご両親に話してください。お願いします。
いじめ・不登校経験者
PN.雅
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