連載「あのとき、答えられなかった質問」vol.6
「ひきこもる人は、やっぱり人間関係が苦手ですか?」と聞かれたら「苦手じゃいけませんか(汗)」と答えます。
サラリーマンのころ、職場の人と無難につき合っていても心ではみんなとはちがうという孤独感・距離感がありました。そんな孤独感からか当時、親子関係や心理学系の本などをよく読んでいました。熱心に読んでいたのは、アダルトチルドレンの本。それと、印象に残っているのは「ダメ連」関係の本。その両方に自助グループについて書いてあり、私も勇気を出してひきこもりの自助グループに参加してみることにしました。30歳くらいのときです。このグループで仲間を見つけることができとてもうれしかったのですが、なれてくるとほかの集まりにも行ってみたくなりました。とにかくひきこもった反動なのか、多くの人と知り合い交流したかったのです。ダメ連の人によればそういう人を「コーリャー」と呼ぶそうです(由来不明)。しかし、それもじきに落ち着いてきます。
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