不登校新聞

480号 2018/4/15

保護者の体験も国の会議へ 不登校の歴史vol.480

2018年04月12日 09:06 by kito-shin
2018年04月12日 09:06 by kito-shin



 フリースクール等検討会議と不登校に関する調査研究協力者会議の合同会議(2015年4月14日)では、当事者手記と保護者手記を市民側が持ち込み、配布が了承された。この日の合同会議では、両者の会議より、それぞれ不登校体験をした若者と、不登校の子どもの保護者が一人ずつ、体験・意見を発表することになっていた。前号で紹介したフリースクールOBの若者の体験談がそれだ。

 次に、居場所・フリースクール・親の会の手記集にも集録のある、保護者が発表した。

 「息子は現在16歳。もともと幼稚園の年長から行きしぶりがあったが、ほぼ完全に不登校になったのは、小学6年生(2010年)。それにいたる経緯として、まず小4の6月ごろにクラスの数人からいじめを受けていたことがあった。そのころより息子から『下校時には迎えに来て。早く家に帰りたいから』と言われ、毎日の迎えが始まった。

 また担任から「隣席の子にちょっかいを出したり、テストの答えをふざけて書いたり落ち着いて授業に参加できておらず、授業が立ちゆかないので、病院などへ相談に行ってはどうか。投薬により、おとなしく授業に参加している子もいますよ」と言われ、児童相談所や小児精神科を受診。

 結果、「あえて診断名をつけるとすれば、広汎性発達障害の高機能自閉症」とのことだった。また「担任との不適応や二次障害に発展しつつある」とも言われた。

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