不登校新聞

468号 2017/10/15

子どもを傷つける不登校対応の2大タブーとは

2017年10月13日 15:52 by kito-shin
2017年10月13日 15:52 by kito-shin



 映画『男はつらいよ』のなかで、私が好きなのは、主人公の寅さんとおいちゃんがケンカをするシーンです。「出ていけ」と言うおいちゃんに向かって「それを言っちゃあおしまいよ」と寅さんが切り返すというのがお決まりのパターンです。

不登校にもタブーはある

 「それを言っちゃあおしまいよ」というのは、不登校にだってあります。「こんなことを言われてイヤだった」「これで子どもを傷つけてしまった」という事例について、不登校の子どもや親の話を取材してきた私の経験をもとに、いくつかご紹介します。

比較してしまうからこそつらい

 子どもたちの話のなかで、しばしば聞かれるのは「比較されてつらかった」というものです。

 ある子がその一例に挙げてくれたのは、「○○さん家の長男、推薦で大学が決まったんですって」という、夕食時の何気ない親の一言でした。

 これは『6歳で小学校入学』というように、年齢による横並びの意識が強い日本ならではかもしれません。

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