映画『男はつらいよ』のなかで、私が好きなのは、主人公の寅さんとおいちゃんがケンカをするシーンです。「出ていけ」と言うおいちゃんに向かって「それを言っちゃあおしまいよ」と寅さんが切り返すというのがお決まりのパターンです。
不登校にもタブーはある
「それを言っちゃあおしまいよ」というのは、不登校にだってあります。「こんなことを言われてイヤだった」「これで子どもを傷つけてしまった」という事例について、不登校の子どもや親の話を取材してきた私の経験をもとに、いくつかご紹介します。
比較してしまうからこそつらい
子どもたちの話のなかで、しばしば聞かれるのは「比較されてつらかった」というものです。
ある子がその一例に挙げてくれたのは、「○○さん家の長男、推薦で大学が決まったんですって」という、夕食時の何気ない親の一言でした。
これは『6歳で小学校入学』というように、年齢による横並びの意識が強い日本ならではかもしれません。
読者コメント
匿名
一般公開 私は不登校の経験はないが 学生の頃は真面目と不真面目なずる...