不登校新聞

214号 2007/3/15

書籍紹介『引きこもり狩り』

2015年10月16日 15:23 by kito-shin



 『引きこもり狩り』というタイトルはやや衝撃的ではあるが、サブタイトルにあるように「アイ・メンタルスクール寮生死亡事件/長田塾裁判」という現実に起きた事件をていねいに検証しながら考察した内容であるだけに、驚愕するような実態がうき彫りにされている。
 
 愛知県で起きた二つの引き出し支援施設の事件について、その経緯が事件報道や裁判記録をもとに、不登校や引きこもりにかかわる支援のあり方や更生施設の問題、マスコミの取り扱いなどが紹介されて興味深い歴史的記録書ともなっている。
 
 編著者の芹沢俊介は、引きこもっている人を引き出すという言葉のなかにも、すでに引きこもりを否定し引き出し型支援者の存在を用意していると言い、善意の「支援」という発想の病理や暴力性を指摘している。そして「善意の道は地獄に通じる」と言い切っている。
この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

伝説の娼婦「ヨコハマメリー」【映画評】

195号(2006.6.1)

まんじゅうプロブレムが怖すぎる “今のPTA問題”をまとめた一冊

494号 2018/11/15

“「いじめ」と「いじり」の違いは?” 書評

208号 2006/12/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

531号 2020/6/1

「子どもに休みグセがついてしまい、学校生活に戻れるか心配」、そんな声に対し...

530号 2020/5/15

緊急事態宣言の発出から1カ月。新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う自粛要請...

529号 2020/5/1

お子さんが「コロナが怖いから外へ出られない」と話すなら「お家にいるから大丈...